10月 27

昨夜、長妻大臣が緊急会見をして「中央社会保険医療審議会(中医協)から日本医師会(日医)からの推薦委員を再任しないこととした」との発表がなされました。
診療報酬を医療側から患者側にとりもどす!みたいな論調の報道もあったのでちょっと訂正と解説を。

・中医協を日医が牛耳っていたという認識はマスコミや厚労省が作ったイメージで、日医にそんな力はない。
・改定毎に診療報酬を下げられていることからも日医の力の無さ(無為無策)は明白。
・本来は日医はそれに対応する行政単位である「国」と医療を協力しあって日本の医療を向上させるべき。
・しかし日医の幹部はそのような気概はまったくなく、まったくの名誉職になっているし、危機管理能力も皆無。
・むしろその下部組織である郡市部医師会は現場の人間なので、危機感は相当もっている。
・日医はその現場の声も聞こえなくなっている。
・現在の日医会長の唐澤氏は自民→民主となり本来は総辞職するべきなに、次の会長選に出馬表明するというKYぶり!

というわけで、中医協から日医をはずしてお灸を据えて頂くのは大賛成。
そして今回の注目点は診療側の人間を全て排除するのではなく、郡市部医師会の人間が日医の代わりに中医協の委員となった事。
残念ながら長妻大臣はずぶの素人なので、厚労官僚、特に医系技官に丸め込まれてしまうか心配。
どうか今度こそ現場の声が届きますように。

あ、それと勤務医vs開業医っていう構図もマスコミ&厚労省が作り上げたイメージです。
少なくとも病院も診療所もお互いに協力し合っていかなければ(病診連携)、地域医療を完結できない時代です。

written by incho


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