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インフルエンザワクチン:その2

昨日、新型インフルエンザワクチンの概要が報道されました。ですが現場には詳細が下りてきていないんですよね。
10/19の週から接種できるとされる医療従事者にしても定義が曖昧ですし、接種医療機関との委託契約をしてそれを公開するだけでも大変な作業です。
本当にあと2週間でできるの??
妊婦証明であるとか、慢性疾患の患者さんにしてもその度合いをどう判断するのか問題山積。

頑張るけど、現場が大混乱していることだけでもわかっておいて欲しい。

— posted by いんちょう at 07:38 pm   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

インフルエンザワクチン

インフルエンザの患者さんはぼちぼちおられます。一時期よりは減ったかな〜という印象ではあります。
でも問題はインフルエンザワクチンですね。
旧来の季節性のインフルエンザワクチンは10月から接種可能ですが、納入数が例年の実績接種数の7割程度しか入荷しないこと。
これは新型インフルエンザワクチンと製造ラインが同じなので、旧来のワクチンの製造数が圧迫されて減少しているからです。
そして新型のワクチンに関しては公式にアナウンスされている情報で確定したものは何もないこと。
優先順位は?価格は?接種回数は?民間医療機関で接種?公的機関で接種?
新型に関してはもうシーズンインしているから、正直「いまさらワクチン接種してもな〜」と個人的には思いますが、あまりに情報が遅いと患者さんを含め医療関係者も混乱します。
インフルエンザ自体、新型だろうが珍しいものではないし(鳥インフルエンザは別ですが)、正直、ネタがなくなったからといってマスコミもあまり煽らないようにしてほしいものです

ワクチン インフルエンザ

— posted by いんちょう at 07:38 pm   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

新型インフルエンザに関して

16日の土曜日から神戸の街の様相は一変しました。マスクをしていないと逆に違和感があるぐらいで、外出するだけでも遠慮するような雰囲気です。
でもちょっと過剰反応だと思います。確かにマスクも予防効果はありますが、混雑しているところにいる、対面業務をするならいざ知らず、普通に歩くだけやクルマを運転するだけでもマスクをしているのはちょっとやり過ぎでしょう。しかもマスクを入手するために薬局に並んだり、震災の時の給水を思い出してしまいました。
患者さんに聞くと、大阪の学校に通学している人はちょっと風邪気味なだけで「神戸からは来ないで」と学校から言われたり、京都の学校に通うのにマスク・手指消毒液を持ち歩いて「迷惑をかけないようにしている」といいます。
マスコミにあおられるだけあおられて、実際の感染予防などにたいして正しい指針を国が示さないからこんな事になる。
しかしでもまだ住民の行動は冷静で、逆に震災を経験した神戸でよかったと感じています。

— posted by いんちょう at 08:11 pm   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

ダイエットの奥義(コツ)

banana


「バナナダイエット」流行っていますね〜。でも確かに理には適っていると思います。ダイエットの奥義(コツ)は、

1)無理しない
2)ゆっくり体重を落とす
3)バランス良く食事を取る
4)食事制限と適度な運動


ということにつきるのですが、日本人の食生活は基本的に炭水化物(米・小麦)の比率が高いです。ですので一日の総炭水化物量を減らす目的で、朝はバナナを主食代わりにするというのは、OKだと思います。
でも、炭水化物は必須栄養素のひとつですから、まったく食べないのはNGです。体をこわしますし、すぐにリバウンドするでしょうね。
ですので別にバナナにこだわらなくても、茶碗を小さくするとか、弁当箱を小さくするとかして、炭水化物(米・小麦)の食べる量を少し制限(腹8分目)してやるだけで、3ヶ月もすれば効果は出てくるでしょう。

でも「食事制限だけでは理想な体型!」というのは甘い話で、できればシェイプアップしたいので、ウォーキングや筋トレなどの運動も取り入れてください。そして、無理しないこと。急に体重を落とせば必ず急に体重は戻ります。ゆっくり落とせば体重はゆっくりしか戻りませんから、その間にまた頑張ればいいんです。

ダイエット

— posted by いんちょう at 08:34 am   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

死因は?

 今朝、お亡くなりになった方がいたので看取ってきました。明治生まれのおばあちゃんで大往生なのですが、「死亡診断書」の死因には”老衰”と書けません。”老衰”とは病名ではないというのが理由ですが、毎回悩みます。どう考えても”老衰”なのですが、書式上は何か「病名」を書いて病気にしないとダメなんですよね。結局は「急性心不全」とか納得のいかない病名を書かなければならないわけですが、釈然としません。
 在宅で看取ったり、施設で看取ったりすることが頻繁にあるわけですから、堂々と「老衰」って書いてはダメですかね、厚労省さん?その人の最期を飾る文書ですから、変な病名なんか付けずに美しく書きたいというのが希望です。

— posted by いんちょう at 10:15 am   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

新規開業の罠〜甘い話にゃウラがある〜


 医師会で新入会員部会の理事をやったり、地区理事で新規開業時の入会手続きをやっていたりすると色々と見えてくることがあります。「あぁ〜、また業者に騙されてるな〜」と。
 以下、業界関係の話なので興味のある方はどうぞ。
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 関東では随分と前からですが、関西でも最近の開業の形態は「開業コンサルタント&ビル診療&調剤薬局」になっています。開業を考えている勤務医の先生達からすれば、これは最近の流れなので疑うこともなくこの形態を受け入れておられると思います。でも観点を変えて「この形態は、誰のための、誰がやりやすい、誰が損しない形態なの?」というところを見てみると、色々と見えてきます。

(ビルオーナーの視点から) 
 少し前から不動産関係では「医療ビルはおいしい」ということになっています。
・家賃を高く設定できる
・不払いをしない
・家賃交渉をあまりしない
・室内が汚れない
・客層が悪くない
・ビルの価値が上がるので、入居が全て終わった時点で一棟売りでさらに利益をだせる

(開業コンサルタント)
いわゆる「卸」のコンサルト部門や、それ専門の業者がいます。彼らはなにで収益を上げるかといいますと、
・コンサルト料(物件検索、診療圏調査など)
・機材のマージン
になります。
 コンサルト料に関しては、まあその精度がどんなものであれデータを出しているのであれば対価が発生してもかまわないでしょう。しかし問題は機材のマージンです。
開業する際には色々と医療機材をそろえる必要があります。でもこれは交渉次第でかなり変化するものなのです。しかし勤務医をしながらそんなややこしい交渉はできませんので、コンサルトに一任になってしまいます。で、コンサルトと機材の業者は結託しているので「頑張って勉強してきました!」といっても、高めの設定になっているはずです。じゃあ「卸」のコンサルト部門なら今後の薬剤部門での付き合いがあるので、無茶はしないだろうとお思いになるかもしれません。でもそこも罠です。”薬剤部門”と”コンサルト部門”はそれぞれ独立していて、ノルマも別にあるので関係は全くないと考えてもOKです。しかも最近の調剤は院”外”処方なので、調剤薬局に薬を買ってもらえればOKなわけです。

 極論をいえば、そこのテナントのクリニックが次々と潰れて、新規開業を繰り返してもらった方が敷金も入るし、機材購入代金もコンサルト料も入るし、テナント側としてはみんなウハウハなわけです。新規開業される先生の今後を考えてコンサルトしてくれる業者や銀行、不動産業者など皆無でしょう。でもそれは悪いことではありません。彼らには彼らの市場原理があり、その仕組みに気づかない方が悪いのです。
 さらに別の先生からの意見は「郡部の方が”開業”を考えた場合にリスクが少ないのに、なぜ郡部ではなく都市部での開業が多いか?それは都市部の方がテナント料(単価)が高いので、マージンが多く取れるからだ。」とおっしゃっていました。これは気づかなかったな〜
 
 開業した後のことまで考えてアドバイスしてくれるのは「医師会」ぐらいなものですよ。開業してから死ぬまでずっ〜とお付き合いがあるわけですから。
 開業前にそこの地区の「医師会」に連絡してみてはいかがでしょうか?

— posted by いんちょう at 08:40 am   commentComment [1]  pingTrackBack [0]

CHANGEを見ています。

change

 久しぶりにドラマを続けて見ています。別にキムタクに興味はないのですが、周りの俳優の面々が凄いので見始めました。通常3ヶ月枠が2ヶ月なので「展開がはやいな〜」と思いながら、気軽に見させてもらっています。

 でも医療従事者として「小児救急医療」政策で政変になっていくのは「ありえへんな〜」と思いながらも、「こうだったらいいのにな〜」思ってしまいます。まだこの辺りは開業医&六甲アイランド病院の小児科の先生方が非常に頑張っておられて頭の下がる思いです。しかしちょっと郡部に行くと、こんなに交通網が発達している所でも小児科を含め救急医療は崩壊状態です。都市部でも在宅患者や施設入所者の受け入れ先に悩む事があります。でもそれでも本当に大変なところよりはマシなんだろうと思います。
 政府(本物ね)は4月の診療報酬改定(決して改”正”ではない)で、小児&産科医療に対して手厚くしたと言っていますが、そんなものは焼け石に水です。第一に医療側は診療報酬を上げてくれ(上げてくれたら嬉しいけど)と言っているわけではなく、キチンと診療できる体制(対訴訟・勤務体制)を整えて欲しいというのが希望です。それをお偉い官僚の方々は「要するに金だろ?」としか理解できません。
 こういったことが理解できる政治家が出るのを期待しますが、夢物語ですね。だからドラマになるんだろうけど。

医療問題 ドラマ

— posted by いんちょう at 09:27 am   commentComment [0]  pingTrackBack [0]

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